私たちの髪の毛は毎日、目には見えないが少しずつ生えています。
いったいどういうしくみで髪の毛が生えるのか?
現美容師がお応えします。
AGA(男性型脱毛症)にはフィナステリドとミノキシジルがなぜ効くのかを理解するために、まずは、私たちの髪の毛のメカニズムについて理解する必要があります。
髪の毛は大きく『毛根』と『毛幹』に分けられます。
毛根は皮膚のなかに潜り込んで外からは見えない部分、毛幹は皮膚の外に出ている部分。
植木に例えると皮膚が用土、毛根は用土のなかに伸びていく根、毛幹は植木に植えられた草花の幹にあたります。
毛根はお母さんのおなかの中に居る時に作られますから、生後その数は変わることはありません。
毛根は『毛包』というサヤのような膜にすっぽり覆われています。そして、毛根の下部は卵型にに膨らんでいます。この部分を『毛球』と呼びます。
この毛球の底にある凹みに、髪の毛を生産する『毛乳頭』があります。
毛球には、髪の毛を成長させる『毛母細胞』がぎっしり詰まっています。
毛母細胞は髪の毛を作る工場、毛乳頭は工場に原料やエネルギーを供給するバックヤードであり、工場に指示を出すコントロールタワーだと思って下さい。
毛母細胞は毛乳頭に通じている毛細血管から酸素や糖質といった栄養素を吸収し、24時間エンドレスで細胞分裂を行っています。
毛母細胞は2個に細胞分裂をすると1個は次の分裂に備えてその場に留まり、もう1個が次から次へと分裂する細胞にトコロテン方式で押し上げられます。
押し上げられるプロセスで水分を失って角化し、髪の毛になります。
一方、毛母細胞の間にはメラノサイトという色素細胞が潜んでいます。このメラノサイトが作る色素がメラニン。このメラニンによって髪の毛の色が決まっているのです。
メラノサイトで作られる髪の色は十人十色です。
近年の若い人は地毛が明るく、黒髪は少ないよう感じはしますね~!
髪の毛も欧米化してるんですかね?(笑)
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