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パーマの1剤(1液)と2剤(2液)の違いって何?成分と作用について?

パーマをかける時につける液体の1剤(1液)、パーマがかかった後につける液体の2剤(2液)ってどんなもの?何のためにつけるのか知ってますか?この2つの成分と働きや作用の違いについて説明します。

 

美容院でパーマをかけるとき、変な匂いの液体をパーマロッドに美容師さんがつけててるでしょ?

あれ、どんなものか知っていますか?

 

主に、パーマをかけるときには、必ず1剤と2剤を使用します!

パーマをかけるために必要不可欠なこの2つの特徴と作用や働きについて現役美容師がわかりやすく説明しますね!

 

パーマ1剤(1液)の成分は?

 

パーマの1剤(1液)は還元剤になります。

 

還元剤はシスチン(S-S)結合を切断する働きがあり、いくつか種類があります。

 

パーマ剤(アルカリ剤)は、おもに「チオグリコール酸塩類」、「システイン又はその塩類」が使用されています。

 

通常のパーマ液になります。(カールがしっかり出るタイプ)

 

ウェーブやカールはしっかり出やすいが髪へのダメージは多少あるのが特徴。

 

カーリング剤(化粧品)では、「亜硫酸ナトリウム」、「システアミン」などが使用されています。

コスメ系のパーマになります。

(カールが大きくゆるいタイプ)

 

髪へのダメージは少ないがカールやウェーブが伸びやすいのが特徴。(とれやすい)

 

<還元剤の働き>

毛髪中のシスチン(S-S結合)を切断する。

<成分>

・チオグリコール酸塩類(チオ系)

・システイン又はその塩類(シス系)

・システアミン(化粧品)

・亜硫酸ナトリウム(化粧品)

 

『質感の違い』

還元剤の違いにあります、

システイン系のパーマ剤は、反応後のシステインが2剤により酸化されるとシステインが2分子結合した水に不溶性のシスチンを生成し、毛髪内部に定着して、ハリ・コシをだします。

●パーマのカールはしっかり出るがヘアカラーと同時には出来ない(薬事法により禁止)

 

亜硫酸ナトリウムは、水に溶けやすく、毛髪中に残りにくいためやわらかいカールをつくることができます。

●パーマと同時にヘアカラーも出来るがカールが大きくゆるいため伸びやすい。

 

<アルカリ剤の働き(作用)>

毛髪を軟化させ膨潤して還元剤の働きを促進する。

<成分>

・アンモニア水

・炭酸アンモニウム

・炭酸ナトリウム

・モノエタノールアミン

・炭酸水素アンモニウム

・アルギニン

パーマの2剤の成分は?

パーマのスポイト

パーマの2剤は酸化剤になります。

酸化剤は1剤で切断したシスチン(S-S)結合を再結合(固定)させる働きがあります。

要するに、1剤でかけたパーマを2剤で定着させるのです。

パーマ2剤の主成分は、「過酸化水素水」、「臭素酸ナトリウム(ブロム酸ナトリウム)」が使用されています。

過酸化水素 H2O2 

酸化作用が強く、2剤の放置時間短縮が可能。(10分)

●コスメ系パーマの2剤になります。

 

『特徴と質感』

酸化染料を酸化重合させることができ、ヘアカラーの褪色が少ない。また反応後に水しか残らないため、しなやかでやわらかいカールが得られる。

 

臭素酸ナトリウム NaBrO3

酸化作用は穏やかなため、放置時間(1回目10分+2回目5~10分)をしっかりおく必要がある。

●通常のパーマの2剤になります。

 

『特徴と質感』

塩析効果のため、リッジの効いたハリのあるカール感が得られる。

 

●目的に合わせて2剤の種類を選定するが必要になります。

 

注意:2剤は加温するとダメージにつながります!!

まとめ

パーマの1剤(1液)は、還元剤で髪の中のシスチン(S-S)結合を切断する働きある。

 

パーマの2剤(2液)は、酸化剤は1剤で切断したシスチン(S-S)結合を再結合(固定)させる働きがあります。

 

パーマをかけるには、この2つの薬剤を髪に作用させることではじめてカールやウェーブをだせる。

 

パーマ剤の選定は、とても重要です。ひとつ間違えると髪にダメージが及んだり、ウェーブやカールが全くかからないこともあります。

 

◎あなたを担当してくれる美容師さんの腕にかかってきます!!

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