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美容院のミラーレンタル、面貸しってなに?

美容院で面貸し(めんかし)もしくはミラーレンタルってなに?

 

美容院、美容室、サロンなどが、フリーランス(自分お店を持たない美容師)に場所と施術に必要な施設を提供して、対価を得るという運営形態になります

 

簡単に言えば、フリーの美容師さんに”お店のセット面やセット椅子などのスペースを使用料をもらって貸して挙げますよ!”ってことです。

 

フリーランスの美容師は、個人事業主として、面貸しする美容所と”業務委託契約”を結んで、働いているという形になります。

 

フリー美容師にとっては、ありがたいシステムだと思います。

 

個人でお店を出店するとなると、規模にもよりますが運転資金などを含めたら約1500万~2000万近く資金が必要ですし、成功すれば良いが失敗するというリスクも背負うことになります。

 

正社員としてお店の規則売上のノルマ人間関係に悩むこともなく、自由な形で仕事ができるというメリットがあります。

 

お客さんにとっても一人の美容師がすべての施術を一貫して行なうためにコミュニケーションが円滑に図れるし安心感ありますよね。

 

面貸しをすることで美容院にとってもメリットがあります。人件費の固定化を回避しつつ設備の稼働率を上げることができます。

 

空いてるスペースを貸すだけで収入を得ることができるのが”おいしい”ですね

 

面貸しが拡大している背景には、徒弟修行的な旧来の慣行を嫌う、若い美容師が増えていることがあると考えられています。

 

とくに、今の若い人たちに多い傾向にあります。自分の時間を大切に使いたい、休みを充実させたい、しがらみに縛られるのは嫌など・・・・

 

もともと、この面貸しというのはアメリカ合衆国では一般的な形態であると言われています。日本では、美容院が知り合いの美容師に場所を貸すことは1990年代ころから行なわれていたみたいですが、

 

 

2003年に美容業界の求人誌が特集記事で紹介したことをきっかけに、一気に普及が進んだって感じ。

 

表参道周辺や銀座をはじめ首都圏のほか、大阪や名古屋でも同様の形態が多くみられるようです。

 

2000年代以降は、店全体が面貸しという美容所も登場しており、美容師が1分単位で席を借り、例えば1分45円、あるいは、1時間1,500円~2,500円といった水準の使用料を支払う仕組みがとられている。

 

時間料金ではなく、売上の一定の割合を面貸しした店がとった上で、過半は美容師に支払われる完全歩合制もあり、美容師の取り分は45%~65%が一般的とされています。

 

面貸しにも良いことばかりではありません。

 

デメリットとは?

”顧客とのトラブル”

●カットやカラーをしたらイメージと違うとクレームをつけられる

 

●お任せと言われたので似合いそうな無難な髪型にしたら納得して貰えず、後日無償でやり直しした

 

●髪が傷んでいるお客さんに、パーマや縮毛矯正をかけたらますます髪が傷んでしまうことを説明しても、納得せず施術せざるを得なくなった。 施術後に予想通り髪が傷んでしまい、文句を言われた

なんていうのは日常茶飯事です。慎重なサロンでは、予め承諾書にサインしてもらうようにしているところもあるほどです。

 

しかしながら、更に発展して実際に裁判に至ったケースも多く発生しています。

 

・パッチテストや頭皮チェックもなくカラーリングをされ、でリンパ液が出てくるほど頭皮がただれ、医者にカラー剤による接触性皮膚炎と診断されたため、損害賠償請求をされた。

・結婚式にストレートパーマを2回にわたってかけたところ、毛先から25cmが縮れ「ビビリ毛」状態になり、髪の毛を15cm切らざる得なくなったり、結婚式が台無しになったとして約490万円の損害賠償請求をされた

 

・お客さんの耳を切ってしまって治療費と慰謝料で220万円の支払った

 

・コールドパーマのせいで皮膚炎や耳鳴りに悩まされていると損害賠償を求められ400万円の支払い(パーマ液を塗って30分以上も放置した使用法や洗髪のやり方にミスがあったと裁判所が認定)などがあります。

 

また、縮毛矯正をかけたところ、失敗して髪の毛がチリチリになってしまい訴訟に発展したケースなどもあり、ひどい場合には訴訟の影響でインターネット上で叩かれサロンの評判が落ち、都内で廃業に追い込まれた美容室もあるとのこと。

 

特に安さを売りにしている美容室はお客さんを同時に掛け持ちすることが多いため、パーマや縮毛矯正の時に必要以上に放置してしまい、髪を痛めてしまい、クレームにつながることが多いようです。

 

このようにクレームが来て治療費とか請求された時のためにサロン向けの損害賠償保険に入っていることが多いようですが、安易に返金や慰謝料に応じると、それにつけこんでくることが多いから難しいところです。

 

美容室はお店のイメージが大切であることもあり、顧客とのトラブルによる悪影響は計り知れません。

 

特に現在どの美容室も集客のメイン媒体としているホットペッパーに顧客から直接クレームが入ると、ホットペッパーからそのサロンの掲載情報を削除されてしまい、来店数が激減するケースもあるので死活問題です。

 

また、予約の無断キャンセル、すっぽかしも増えてくると売上にも大きく影響を及ぼします

 

出典 訴訟トラブルで廃業に追い込まれる面貸しフリーランス美容師たち

フリーランス美容師側も面貸しをする個人事業者側も以上のことをよく考慮した上で”業務委託契約”をする必要がありますね。

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