パーマの時、美容師さんが先にカットしたりパーマの後でカットしたりするかと思います。なぜ、先切ったり後で切ったりするのか?知っていますか?その理由や先と後ではどんな違いや効果があるのか?メリットとデメリットについて説明します。
『スタイルによっては、パーマの前にカットする場合とパーマをかけてからカット(アフターカット)する時ありますよね?』
”なぜだか知っていますか?”
『美容師さんがパーマの時に先にカット(プレカット)したり、後でカットするのにはちゃんと理由があります。』
今回は、美容院でパーマをかける時、美容師さんが先にカットをしたり、パーマをかけてから毛先をカットしているのはなぜか?という疑問にお答えしたいと思います。
パーマの後でにカットするのはどんな時?
ヘアカラーやパーマを頻繁にかける方は、パーマをかけた後の毛先のダメージがどうしても心配です。
それは、パーマやヘアカラーを繰り返しで毛先はとても繊細になっているからです。
こんな方は、パーマやヘアカラーによるダメージをとても受けやすいので、毛先のダメージ度合いによっては先にパーマをかけてから傷んでいる部分の毛先をカットをしたりします。
”ショートヘアの場合はアフターカットをすることが多いです!”
”ロングヘアの場合は、余程のダメージがない限りアフターカットは私はしません!”
ショートヘアのパーマは、基本的にカールが根元がしっかりかかっていればそれで十分だと思うんです。
今時、きつくかかったパーマをアミカーラーで巻いてセットしたり、くるくるドライヤーでブンブンブローする人は少ないですからね。
シャンプーのあと、しっかりタオルで拭き取って根元(地肌)を良く乾かして、地肌や根元の髪が乾く頃には、中間・毛先もほとんど乾いているでしょう。
あとは、少し湿った中間・毛先を軽くハンドブローするだけでちゃんとトップにボリュームが出て綺麗に流れる。
『これが理想的なパーマなのです!!』
しかしながら、パーマやヘアカラーを頻繁にかけている髪は、根元付近と毛先の髪の健康状態は全く違います。
根元の方の髪は、まだ最近生えてきた髪でも、毛先はずいぶん前に伸びてきた髪。
根元にしっかりパーマをしっかりかけようとすると根元部分より毛先の方がパーマがかかりやすいので、どうしても毛先がきつく(チリつく)なってしまいます。
このように、パーマを根元から毛先まで均一にかけるのはとても難しいわけです。
そこで、先にパーマをかけ根元がしっかりかかったら、毛先のチリついた部分(よくかかっている部)をカットすることで毛先の傷んでいる部分も綺麗に取れるので”一石二鳥”なんです。
パーマをかけてからアフターカットするメリットは、毛先のチリつきやの毛先のダメージを取り去ることができること。
デメリットは、カールやウェーブの大きさを計算してからかけないと毛先がピンピン跳ねやすくなったりすること。
パーマ前にカットをするのはどんな時?
ほとんど、セミロングやロングヘアーの場合は、先にカットをする場合が多いと思います。
(よっぽど、ダメージがある場合を除いては)
それは、セミロングやロングヘアーの方は、ほとんどがウェーブをそのまま出すスタイルが多いから。
従って、ある程度パーマロッドを巻く特にどの辺の位置からどのようなカール(大きなカール、細かいカール)を出すかを計算して巻いているので後でカットしたりすると、ウェーブの途中で髪がカットされたりするため、下手をすると”尻切れトンボ”になっちゃって毛先が跳ねたりして落ち着かないこともあります。
ロングヘアやセミロングでパーマをかけてカットする場合は、かなりのダメージヘアで通常ならパーマをかけれない状態なのにどうしてもパーマをかけたいという希望があった時だけですね
後で毛先を切らない分、計算した通りのウェーブやカールを出しやすいところがメリット。
パーマをかけ終わった後に、毛先にダメージが出やすいのがデメリットになる。
パーマのチェックカットは最後にする
ショートヘアでもミディアム、ロングスタイルでも、パーマをかけて髪を乾かして仕上がった後にもう一度、カットする場合があります。
これを『チェックカット』と言います。
『チェックカット』とは、仕上がった状態(乾いている)状態で、切り残しや毛量調節を最後にチェックして切ることです。
パーマをかける前と、かけた後では長さやボリュームが全然変わってきます。仕上がった後で、いらないボリュームをとったり、長さの最終チェックをすることでヘアスタイルを完璧にしあげるんですよね!
まとめ
パーマをかけてからカットするのは、手入れがしやすいように毛先のダメージのある部分のちりつきをとるため。
そうすることで、数段にお手入れが楽になるからです。
さきにカットしてパーマをかけるのは、
あまり毛先にダメージがなかったり、ロングやミディアムのウェーブを出すスタイルの場合は、後でカットしてしまうとウェーブが中途半端なカールになってしまうからですね。