ヘアカラーをしている髪にパーマをかけたら、後で毛先が色抜け、色落ちして毛先が黄色くなってパサパサした感じになり、枝毛になったことありませんか?なぜそのようなことになってしまうのか?その原因を説明したいと思います。
『美容院でヘアカラーをしていてる髪に、パーマをかけたら毛先が色抜けや色落ちして『金髪のようになった!黄色くなった!』枝毛になってパサパサっ!』こんな経験はありませんか?
今回は、その理由についてお話していきたいと思います!
毛先が色抜けして毛先が黄色くなったり枝毛なってしまう原因とは?
パーマをかける前はなんとも無かったのに、パーマをかけたら毛先の色が抜けてしまい、薄茶色になったり黄色き色抜け、色落ち、枝毛になってしまうのは、ほどんどの場合は、パーマの1液の放置時間のオーバータイム(置き過ぎ)が考えられます。
あと、パーマやヘアカラーを継続的にされている方は、特にパーマによる毛先のダメージは受けやすいです。
『毛先が、黄色くなってしまう』のは、パーマによるダメージでヘアカラーの色が流出していからです。
なぜ、オーバータイム(置き過ぎ)になるのか?理由はいくつかあります。
1:しっかり、毛髪診断できていない。
髪は毛先に行くほど、ダメージを受けやすいです。(髪が長くなればなるほど)
それは髪が長い場合、毛先の方の髪は何年も前に生えて伸びた髪だからです。
表面上は綺麗に見えても、髪の内部では損傷がかなり進んでいます。
従って、パーマをかける前にパーマを根元付近から毛先まで、均等なウェーブを出すためには髪の弱くなっている部分を前処理などで補強しないといけません。
前処理とは、
ダメージのある部分にケラチン(タンパク質)やCMCなどで補強すること。
毛先の髪が薬剤に早く反応しないようにするということです。
よくある、失敗例としては根元はパーマがゆるいのに対して、毛先がよくパーマがかかっている。(毛先がチリつい感じ)
これは、毛先の方が中間、根元に近い部分より早く薬剤に反応したからです。
2:薬剤選定のミス
お客さんの髪質や髪の状態に合った薬剤を選定出来ていない。
パーマの1剤の種類はたくさんあります。
●チオ系1剤
●シス系1剤
●サルファイト系などなど・・・
いろんなパーマの1剤の中から、お客さまの髪質、毛先の状態、希望のヘアスタイルに合うパーマ剤のチョイスをしています。
しかし、この選定を間違えると即ダメージに繋がるということです。
3:以前に縮毛矯正をかけていた。
植毛矯正は、『アイロンの熱作用』によるパーマです。矯正を継続した髪は確実に損傷を受けてます。
髪の内部でもタンパク変性を起こしている可能性が非常に高いため、ウェーブパーマをかける前に必ず前処理をしなくてはなりません。
あるいは、サルファイト系(化粧品)のパーマ剤で施術するなど、かなり薬剤の選定に注意が必要だ!!
パーマをかける前に、以前に縮毛矯正をかけていたかの確認は必要不可欠になってくるということだ。
1度、オーバータイム(置き過ぎ)で痛んだ髪はどうすれば良い?
1度、損傷を受けた髪は基本的には元には戻りません!!
従って、カットパーマの部分を取り除くしかないですね。
すでに、傷んでしまった髪のケアとしては、
◎2週間に1度、美容院でトリートメントのケアをしましょう。
損傷した部分に栄養が補充されるので多少は改善されますが、痛んだ部分が治るということはありません。
◎どうしても傷んでいる部分が気になる方は、ダメージがある部分をすべてカットして取り除く。
1度痛んでしまった髪は、元には戻りません。だからどうしても気になる方は、毛先のダメージ部分をすべて切ってしまうことをおすすめします。ただし、髪が短くなってしまう覚悟が必要です。
◎定期的(1ヶ月~1ヶ月半)にカットをして徐々に傷んでしまった部分を取り除く。
損傷部分の長さにもよりますが、1年間ほどかけてゆっくりカットしていけば、綺麗な元の髪に戻るかと思います。
そうならないためにも、普段、自分で市販のヘアカラーをしたり、市販の縮毛矯正などを絶対にしないようにして下さい!!
お客さまの方からも、担当してくれてる美容師さんに『他の美容院で縮毛矯正を以前していました』、『普段自分でヘアカラーをしています』『市販の縮毛矯正をしました』いう、一言を頂ければ非常にありがたいですね。
そうすることで、美容師がパーマをかける前にしっかり前処理をするし、毛先の色落ちや枝毛などならないように工夫してパーマをかけてくれるでしょう!