『夏場になると頭皮から嫌な臭いがしたりしませんか?』どこから臭いは発生しているのでしょう。その臭いの元の原因を説明します。
夏場、汗をかきやすいため頭皮からいやな臭いがしやすい。
この臭いの強い弱いは、年齢や個人差があります。
特に、中高年になると頭皮から発する臭いが強くなってきます。
この臭いの元は『一体、何だろう・・・。?』
頭皮の臭いはなぜするのか?
『頭皮の皮脂が酸化してしまったことによるものなんです。』
頭皮は体のなかでも皮脂分泌が多く汗もよくかく場所です。
皮脂や汗そのものは無臭ですが、皮脂が酸化したり皮脂に含まれるヘキサデセン酸が細菌に分解されたりすることで臭いが発生すると言われています。
皮脂の酸化とはなにか?
頭皮の皮脂の酸化は、活性酸素によって起ります。
活性酸素とは、酸化力の強くなった酸素のこと。
俗にいうところの加齢臭もこれにあたりますね!
酸素と聞くと体に良いものというイメージがありますが、実は同時に体に害を与えるものなんですね。
例えば活性酸素です。
体を酸化させます(体の細胞が錆付いていくってイメージ)酸素はとても活発な元素なので、いろんなきっかけであらゆる物質に働きかけます。
強い酸化力によって頭皮の細胞は変化してしまうのです。
頭皮の臭いの原因となる皮脂。
皮脂が多く分泌されてしまうのは、女性ならではの原因もあります。
≪頭皮に臭いの改善策として≫
1:食生活の改善
まず、お肉は控えましょう!肉食の女性は、要注意です。実は、お肉などの動物性たんぱく質や脂肪は、頭皮の臭いだけではなく体臭の原因になりやすいです。
お肉料理は控え、野菜と穀物などをしっかり食べるようにしましょう。
動物性たんぱく質以外にも、乳製品、極端に辛いもの、臭いの強い食べ物、脂っこい食べものなどが頭皮の臭いの原因になりやすいと言われています。
逆に、緑黄色野菜やビタミンA(海藻、パセリ、にんじん、カボチャなど)ビタミンB2(うなぎ、レバー、たらこ、納豆など)ビタミンE(小麦麦芽、植物油、種実類など)は体臭や頭皮の臭いを抑制する効果が期待されます。
特に植物性たんぱく質の大豆には、女性ホルモンに似た働きの「イソフラボン」が含まれており、女性には嬉しい食材です。積極的に取り入れたいですね!
また、食物繊維や酵素をとると腸内の環境が整い老廃物が排出され、体臭や頭皮の臭い緩和になります。玄米に味噌汁・納豆といったビタミンや食物繊維そして酵素の摂れる食事に変えてみましょう。
≪生活習慣≫
◆汗をかくこと!ウォーキングなどの軽い運動をする(無理をしない程度に・・・)。
◆お風呂に10分程度つかる「シャンプーでは落としきれない頭皮の内側の臭いを汗で排出する」という効果があります。日本酒や塩、重曹には消臭や発汗効果もあるようです。お気に入りの入浴剤を使って、しっかりたっぷり汗をかきましょう。
◆飲酒と喫煙を控える。
◆睡眠をたっぷりとる。
◆ストレスを溜めない生活をする。趣味を見つけて発散すること。
しばらく続けていると 何かしらの効果を実感できるはずです。
≪女性ホルモンの影響≫
年齢を重ねるごとに基礎代謝も下がり、女性ホルモンの分泌が少なくなると、男性ホルモンの働きが活発になり皮脂が増えてきます。
最近、特に若い女性に急増中です!無理なダイエットや偏った食事により男性化し、生理が不順になったり、濃い髭が生えたりと!また、更年期により女性ホルモンが少なくなると頭皮の臭いが気になることも多々あります。
毎月の排卵前には、女性ホルモンの濃度が上昇し体臭が強くなる場合があります。
頭皮の臭いの一因であるかもしれません。臭いを防ぐためにヘア用の香水を使うという方法もありますが、体臭と香水の臭いが混ざり、かえって周囲にマイナスの印象を与えてしまう恐れがあります。
特に排卵前など頭皮の臭いが気になる場合は、蒸しタオルで頭皮を拭いてスッキリさせましょう。
また、緑茶には酸化防止の効果があるビタミンCやカテキンといった頭皮の臭いを抑える成分が含まれ、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑える働きもあるので、緑茶を含ませたコットンで頭皮を拭くと効果があります。
お茶のいい香りで頭皮もスッキリ!即効性もあります。ペットボトルの緑茶とコットンさえ準備できれば、外出先で頭皮の臭いが気になった時にもすぐ試せますね。
≪毎日のシャンプー≫
頭皮の臭いを防ぐには、毎日のシャンプーで頭皮を清潔に保つことが大事です。
おススメは、石鹸系のシャンプー(弱酸性)を使い2度洗い。汚れを落とすための洗髪と、キレイになった頭皮に栄養を与えるための頭皮用のトリートメント。
市販で販売されているシャンプーの多くの原材料には「石油由来の界面活性剤」が使用されているので、使いすぎるとどんなに丁寧に頭をすすいでも頭皮に残るそうです。残った油を雑菌が食べ繁殖すると、臭いの原因となる活性酸素が発生します。
シャンプーはしっかり流しましょう。少量でも泡立ちがよく、尚且つ泡切れのよい石鹸系のシャンプー(頭皮ケア用)をおススメします。
いくら頭皮を清潔に、とは言っても頭皮に必要な脂分まで取ってしまってはいけません。
保湿成分の入ったシャンプーや、血行促進成分の入ったもの、フケや痒みを抑える成分の入ったものなど自分に合ったシャンプーを選びましょう。
表面の常在菌を洗い流しても、角質の中からまた常在菌は現れます。
皮脂量と常在菌のバランスを保つことが大切です。
最後に、頭皮が湿っていると細菌が繁殖しやすいのできちんとドライヤーで乾かしましょう!