ポイント
『パーマが下手な美容師にパーマをかけてもらったら失敗された?!』
『パーマをかけたら髪が傷んでしまった?!』
『パーマがかかり過ぎてチリチリになった?!』
『全然パーマがかかっていない?パーマがゆるい?』
などなど、パーマがど下手な美容師の失敗例と特徴を教えちゃいます!
お客さんの髪質、顔形、頭の形、ヘアカラーの有無、髪の損傷具合(ダメージ度)などトータルの情報から長さを決めカットして、パーマ液の選定、パーマロッドの選定、パーマの1剤の放置タイム、1剤のテストカールのチェックを経てパーマのウェーブやカールが完成する。
この過程が、しっかり出来ていない美容師はパーマをかけたら恐らく失敗するであろう・・・
パーマが下手な美容師の特徴と失敗例について
『パーマは美容師の技術の中でも、難しい技術のひとつなんです!』
『パーマが上手な美容師は、経験値(より多くのデータの蓄積)があり、引き出しが多ければ多いほどいろんな髪質に対応できるということです!!』
<失敗の実例>
『仕上がりのパーマのウェーブやカールがオーダーした感じとぜんぜん違う。』
例として、ある程度長さがあってパーマかける場合です。
こちらがオーダーしたイメージのウェーブが仕上がってみたら、ウェーブやカールの大きさがぜんぜん違ったり、パーマがかかっている位置が違う・・・。
これは、パーマをかけるときのロッド選定やロッドを巻き収め位置のミスが原因のことが多いです。
『パーマとかけたら長さが極端に短くなった。』
パーマをかけると1,5cm~2cmは長さが縮みます。言い換えれば、少し毛先の位置が上にあがります。
すなわち、パーマをかけるということを前提に長さを切ら(カット)なければならない。
これは、美容師側の単純ミスになるということです。
『パーマをかけたら、髪が痛んでしまった。』
パーマ後に髪が痛む(傷む)ということは、カウンセリングに置いて、しっかり毛髪診断ができていない、もしくは、していないのどちらかになる。
お客さんの髪の状態に合わせて、パーマの薬剤選定やパーマをかける前の全処理、髪の損傷部(ダメージのある部分)のカバーをしていないことが原因です。
詳しくは↓で解説します。
『ウェーブやカールがきつくかかり過ぎてチリチリ』
出したいウェーブやカールを狙ってパーマをかける時、
お客さんの髪質や髪の損傷度合い、ヘアカラーに有無によって、パーマの薬剤を選定する。
例えば、ヘアカラーはしていない状態で髪が硬くて太い方の場合はチオ系(きつめ、強め)のパーマ薬剤を使用することが多い。
チオ系のパーマ剤の特徴=薬剤が強いため、しっかりカールやリッチ(ウェーブ)が出やすい。(パーマがかかりにくい人向け。)
しかし、この薬剤を使用する髪質を間違ったり、放置時間を間違えるとちりちりになるというリスクがある。
『パーマが失敗すると、ちりちりになりやすい。傷む。』
デジタルパーマの特徴=通常のパーマとは違いって髪に直接熱の作用によってかけるパーマ。
縮毛矯正などのアイロンパーマと同じしくみになる。
直接、髪にダイレクトに熱を与えるため、1剤(1液)放置時間を間違えると髪はちりつく。
おまけに、バサバサになってどうしようもなくなる恐れがあります。
『パーマが失敗すると、バサバサになっておさまりがつかなる。』
逆に、ヘアカラーをしていて少し毛先にダメージがあったり、髪が細くてやわらかい方の場合はソフトなパーマ薬剤のシス系やトリートメント系を使用することが多い。
シス、トリートメント系パーマの特徴=薬剤が弱いため、反応に時間がかかるが、髪が細いやわらかい、ヘアカラーをしている方なら問題なくきれいにウェーブやカールはかかる。
しかし、この薬剤を使用する髪質を間違ったり、放置時間を長く放置しすぎると髪が傷んだりウェーブがぜんぜんかからないといったこともある。
『パーマが失敗すると、パーマがゆるくてぜんぜんかかっていない。ということになる』
このように、目指すウェーブやカールの形成する場合、使用する薬剤を間違えたり、パーマロッドの大きさ間違える『ちりちりになったり髪が傷んでしまう可能性がある』ということ。
『パーマが全然かかっていない原因!』
上でも、説明しましたが原因のほとんどはシス系やトリートメント系もしくは、サルファイト、コスメ(化粧品扱い)のパーマ剤を使用するときに起こりやすい。
理由は、パーマロッドの選定によるものが多いです。
薬剤が弱いため、あまりロッドが太いとパーマのカールやウェーブが出ないことがあります。
特に、サルファイト(コスメ系)の薬剤は、かかりにくく、とれやすいのが特徴です。
『パーマを失敗すると、パーマのウェーブが全然でない!パーマがかかっていない!ということになる。』
『パーマをかけたら手入れがやりにくい。できない!』
担当した、美容師のカットの上手い下手にもよりますが、『手入れがやりにくい、できない!』
ほとんどの原因は、パーマのかかり過ぎによることが多いです。
”1剤(1液)を長く放置し過ぎ”による、キューティクルが破壊されはがれてしまい、髪の内部のタンパク質の流失が原因。
ウェーブやカールがしっかり定着せず、髪がバサバサになり傷んでウェーブが出ないということになります。
パーマが失敗すると、”オーバータイム”で髪が傷みウェーブも出ないし、ただ髪がバサバサするだけで髪がまとまらない。
『やたら、施術時間がかかり過ぎる。』
大体ですが、パーマの施術時間は、ショートヘアでシャンプーから仕上げまでで1時間半程度で終わり、ミディアムヘアやロングヘアで2時間前後です。(注意 時間のかかるドライカットや特殊カットなどは除いて)
それ以上かかるということは、カットに時間がかりすぎているか、パーマの薬剤の選定、パーマロッド選定の誤りによるタイムロスです。
ベテラン美容師なら、瞬時に薬剤選定やパーマロッドの選定は出来ますので、おおよそ上記の時間でパーマがかけれるということになります。
パーマが上手な美容師は、パーマ液によるダメージを最小限に抑えるため、髪に塗布するパーマの薬剤をできるだけ短時間で済むようにパーマロッドの選定や薬剤選定を完璧にできるんですね。
パーマの1剤の放置タイムは出来るだけ置きすぎないというのが鉄則です。ムダに時間を置くとかかり過ぎや髪のダメージに繋がりやすいです。
『何度もパーマの1液のテストカールをしている。1剤の放置時間が長い。』
美容院でパーマの時に、よく見かける光景ではないでしょうか?
大体ですが、1剤(1液)のテストカールは、2回までくらいが普通です。
3回、4回とテストカールをしているということは、狙ったウェーブが出ていないということになります。
これは、パーマの薬剤の選定ミスか、ロッド選定のミスの可能性があるということです。
先ほども、パーマの1剤(1液)の放置時間がいかに大切かを説明しましたが、髪のダメージを極力抑え、綺麗なウェーブやカールを出すためには、はじめにしっかりとした毛髪診断がとても大事なんです。
パーマは、3回、4回とテストカールをしている時点で髪はどんどん傷みが進行している状態です。
これは、あくまでも私の見解でありますので、すべての美容師さんにあてはまる訳ではありませんので(笑)
最後に言っておかなければなりませんが、初めてご来店されるお客さまの場合は、データがないのでパーマの1剤(1液)タイムを短めに設定します。かかり過ぎやどのくらいかかりやすいがチェックするためです。ですから、こまめにテストカールをすることもありますので。
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まとめ
以上が、パーマが下手っぽいのがある程度わかる美容師の見分け方です。
私たち、美容師の仕事はお客さまの髪をいつも綺麗に保つことが使命です。
パーマは、どちらかと言えば髪を傷めてしまうメニューです。
従って、パーマを上手くかけるには、ある程度の経験値が必要だということ。
しっかりとした、毛髪診断が出来る美容師がパーマが上手ということです。