悩み
『美容院で白髪染めをしたら、思ったより黒くなり過ぎた…。』
『セルフカラーで白髪染めをしたら、失敗して黒くなった…。』
『白髪染めで黒くなった髪をもう一度明るくする対処法を知りたい…。』
こんな悩みを解決します。
『美容院で白髪染めで黒くなり過ぎた・セルフカラーで白髪染めをしたら黒くなった』という時に、髪をもう一度明るくする3つの対処法をご紹介します!
本記事を最後まで読むことで市販のカラー剤を使って『白髪染めで黒くなり過ぎた髪をもう一度明るく』することができるようになります。
この記事を書いている僕は美容師歴30年。
ヘアカラー全般【おしゃれ染め・白髪染め・ブリーチ)においては百戦錬磨のベテランです!!
白髪染めで黒なり過ぎた髪をもう一度明るくする3つの対処法!
ちょうど先日、うちのお客さまでこのような状態になってしまいご来店されました。
いつも、使っている市販のカラー剤【白髪染め)ではなく違うメーカーの白髪染めで染めたら『真っ黒』になったらしいです・・・。
こんな時、
『思いもよらず黒くなってしまった髪をとにかく早く、もう1度早く明るく戻したい!』って思いますよね?
お気持ちはすごくわかります!!
しかしながら・・・ぶっちゃけ言わせてもらうと、白髪染め・黒染めなどで黒くなった髪を明るく方法は脱色(ブリーチ)するほかにありません!』
私の経験上、
『基本的に1度黒く染まった髪(5レベル以下だと)をいくら明るいおしゃれ染めで上から染めても明るく出来ません。』
ましてや、明るめの白髪染めでいくら染めてもさらに暗くなるだけで明るくするのは不可能だと思います!
なぜなら、『黒の絵の具に黄色や赤などをいくら混ぜても黒のまま』ですよね?
それと同じしくみになるからです。
とはいえ、『白髪染めで黒くなってしまった方にとって深刻な悩み』だと思うので、多少のリスクはありますが明るくする方法3つをご紹介します。
ちなみに、今回ご来店いただいたお客様の場合は、以下でご紹介する3番の方法で2回に分けて施術して無事明るくすることができました。
それではさっそくご紹介しましょう♪
1:黒く染まった部分をブリーチですべて脱色して、その後もう一度上から明るめの白髪染めをする
2:おしゃれ染め(ライトナー)と少量のブリーチを混ぜて髪を明るくする
3:一番明るい14レベルのおしゃれ染め(ライトナー)単品で染める
方法1:黒く染まった部分をすべてブリーチで脱色してその後明るめの白髪染めで2度染めする!
髪に入り込んだ黒の色素をブリーチで脱色してその後、もう1度希望する明るめの白髪染めをする方法です。
ただし、ブリーチ(脱色)で色素を抜くということは黒の色素と同時に髪の中の間充物質(タンパク質)までも一緒に流れ出してしまうということになりますので、髪へのダメージはかなりあるということを理解の上でして下さい。
【使用する商材】
・ウエラノンダストブリーチ1剤・2剤 OXY6%
【使用量】
・ショート 100g~120g
・セミロング 120~180g
・ロング 180g~240g
※ 髪質や髪の量によって若干使用量は変わってきます。
手順1:黒く染まった部分をブリーチで脱色する。
✅セルフブリーチをやり方やカラー剤の購入方法もこちらの記事で解説しているので参考にしてください。
» 市販のブリーチ剤で髪をセルフでブリーチするやり方【美容師が解説】
手順2:ブリーチ後に、髪を1度ドライヤーで9割程度乾かし、明るめの白髪染めで染めてください。
✅こちらの記事でお勧めの明るい白髪染め・カラー剤の購入方法をご紹介しています。お好きな色を選んでください。
» ミルボンオルディーブボーテで1番明るめの白髪染め人気色10選!
手順3:ミルボンオルディーブボーテの9レベルで白髪染めをする。
✅こちらの記事にミルボンオルディーブボーテの使い方について解説しています。
»【白髪染め】ミルボンオルディーブボーテの使い方を美容師が解説!
■ この方法によるデメリット
・髪が柔らかく細い髪には不向き、断毛の危険性があること。
・ブリーチしてからの白髪染めになるので髪のダメージがかなり大きい
・ブリーチをセルフでする場合、脱色ムラになる可能性がある
方法2:おしゃれ染め(ライトナー)と少量のブリーチを混ぜて髪を明るくする!
14レベルのおしゃれ染め(ライトナー)と少量のブリーチを混ぜて脱色する方法です。
【使用する商材】
・ウエラ コレストン パーフェクト1剤 14/001剤・2剤(OXY6%)
・ウエラノンダストブリーチ1剤・2剤( OXY6%)
2剤は共用で使用できます。
【使用量】
・ショート 80g~100g
・セミロング 100~120g
・ロング 120g~140g
※ 髪質や髪の量によって若干使用量は変わってきます。
手順1:カラーカップを2種類用意して以下のカラー剤を用意します。
・ウエラ コレストン パーフェクト1剤 80g 14/00と2剤6%
・ウエラノンダストブリーチ1剤
手順2:カラー剤を調合する。
【調合の仕方】
①14/00の1剤30g+2剤OXY90㏄【1:3】で調合。
②ウエラノンダストブリーチ5g+2剤OXY10㏄【1:2】で調合。
①と②を混合。
(※ 髪が太くて硬めの方でかなり黒く染まっている場合は、ブリーチの割合++5gほどを増やしてくださいね!)
手順3:黒く染まった部分をネープ(襟足部分)から順にトップへ向けて素早く染める。バックの塗布が終わったらサイドの下の部分からトップに向けて順に塗布していく。
手順4:塗布した後は、軽く上からラップをかけ放置時間は10分~20分自然放置。
手順5:※ 髪質によって脱色しやすい場合もあるので5分程度でカラーチェック。マメに色の抜け具合をチェックします。
放置時間の最長は30分まで!!
手順6:シャンプーをして仕上げ。
※あまり色が脱色していない場合は、3日、4日時間を空けてもう一度同じことを繰り返す。
■ この方法によるデメリット
・髪質や黒さの度合いによっておしゃれ染めとブリーチの配合の割合の調整が難しい。
・ブリーチを混ぜているため早く塗布しないと染めムラになりやすい。
・髪にダメージが残りやすい。(1番の方法よりは少しマシなレベル)
方法3:一番明るい14トーンのおしゃれ染め(ライトナー)単品で染める!
14トーンのおしゃれ染め(ライトナー)を使って明るくする方法。
1~3の方法の中でセルフで行っても1番リスクの少なくおすすめの対処法になります!
【使用する商材】
・ウエラ コレストン パーフェクト1剤 80g 14/00と2剤(OXY6%)
【使用量】
・ショート 80g~100g
・セミロング 100~120g
・ロング 120g~140g
※ 髪質や髪の量によって若干使用量は変わってきます。
手順1:カラー剤を調合する。
1剤 80g 14/00 1剤30g+2剤(OXY6%)90cc=120gを調合して作ります。1剤と2剤の調合の混合比は 1(1剤):3(2剤)です。
手順2:調合したカラー剤で、黒く染まってしまった部分の多め(たっぷり)ネープ(襟足部分)から順にトップに向けて塗布していきます。バックの塗布が終わったらサイドの下の部分からトップに向けて順に塗布していく。
手順3:全体に塗布が終わったら軽くラップをする。
手順4:20分~30分自然放置(髪質によっては早く色の抜ける場合がありますので5分・10分刻みで色の抜け具合を様子を見る)
手順5:カラーチェック(髪質によっては早く色の抜ける場合がありますので5分・10分刻みで色の抜け具合を様子を見る)最長放置時間は30分まで!!
手順6:シャンプーをする。
※あまり色が脱色していない場合は、3日、4日ほど期間を空けてもう一度同じことを繰り返す。
これで、ある程度は明るくなるかと思います。
2回ほど同じ工程を繰り返すことで髪の中に入ってしまった黒の色素はシャンプーの度にどんどん流出していくかと思います。
■ この方法によるデメリット
・1回の施術で色が抜けない場合もある。
・【セルフカラーをされている方】根元からウエラ コレストン パーフェクトを塗布した場合、染ムラ部分だけが14レベルに染まってしまう。
・多少のダメージが残ります。(1、2番の方法と比較するとはるかにダメージが少ない。)
■ 当公式LINEで読者様より3番のやり方についてご質問があったのでいくつか注意点を提案させて頂きました。
■ 提案させて頂いた注意点
セルフで白髪染めをしている方の場合、黒く染まっていない部分に14/00を塗布するとその部分だけがダイレクトに14レベルの明るさに染まってしまう場合があります。
なので、黒く染まってしまってから日にちが経過していてすでに新生毛が生えていたりする場合は、黒くなってしまった部分だけに塗布しましょう。
黒く染まった部分が明るくなったら、こちら→市販の白髪染めで明るく染めるおすすめの方法【レシピ付き】の方法で染めてもらえれば根元から毛先まで上手く明るく染まると思います!
その後、無事明るくできたみたいで良かったです。
『美容院の白髪染めで黒くなりすぎた・セルフで白髪染めをしたら黒くなってしまった』髪を極力ダメージを抑えて明るくしたいなら
【ウエラ コレストン パーフェクト ネイチャーコントロール 14/00 】がおすすめです。
なお、ご購入する際は必ず2剤も一緒に!!
(余ってしまった2剤は保存可能です。おしゃれ染めや白髪染めの1剤を購入した時に2剤として使ってください
以上が、白髪染めで黒くなった髪を明るくする方法になります。
無事明るくできたらあとはアフターケア全力を注いでください!
一度、黒く染まった髪をもとに戻すには髪に相当な負担をかけてしまいます。
なので、無事明るくなったらアフターケアに注力しましょう。
アフターケアをしっかり行うことでダメージも最小限に抑え、髪に艶感も蘇ってきます。
■シャンプーとトリートメントは、髪にやさしい弱酸性のアミノ酸系を使いましょう!!
✅こちらの記事に美容師おすすめの色落ちしにくいカラーケアシャンプーをご紹介しています。
» 美容師おすすめ|色落ちしにくい市販カラーケアシャンプーランキング5選!
まとめ
今回は『白髪染めで黒くなった髪を明るくしたい方に!明るくする3つの方法!』をご紹介させていただきました。
美容院や市販の白髪染めで1度黒くなってしまった髪をもう一度明るくすることは僕らプロの美容師でもとても難しい技術になります。
また、ブリーチやライトナーなどで脱色するということによって髪に相当な負担をかけることになってしまうということを念頭に置いておいてくださいね。
無事、髪の色が元に戻ったら後はしっかりアフターケアを心がけましょう!!