・ヘアカラーをするとなぜ黒髪が明るくなるの…。?
・ヘアカラーで色が変わるのはなぜ…。?
・ヘアカラーで髪がどんな仕組みで染まるのか知りたい。
こんな疑問にお答えします。
『黒髪だった髪がヘアカラーすることで明るくなったり、色が変わったりしますよね?』
『不思議だと思いませんか?』
美容師は知っていても、一般の方でこの仕組みを知っている方はきっと少ないはず。
本記事では、ヘアカラーをすることによってどんな仕組みで『黒髪が明るくなったり・色が変化するのか?』をご紹介します。
この記事を書いている僕は美容師歴30年。
長年の経験や実績から皆さんの髪の悩みを解消するお役立ち情報を発信しています♪
なので、最後まで安心して読み進めてくださいね。
ヘアカラーによって黒髪が明るくなったり、色が変わるのはなぜ?
『ヘアカラーって不思議でしょ?』
『なぜって?』
だって、『ついさっきまで黒髪だった髪がヘアカラー剤をちょろっと塗るだけで明るくなったり黒くなったり、明るくなったり、色が変化するから!』
『ヘアカラーってイメージ的には、白いキャンパスに透明な絵の具を塗るような感覚ではないでしょうか?』
実は黄色と青色を重ねると緑色になるように、色と色を重ねることで新しい色が生まれんです。
つまり、ペンキのように重ねた色で下の色が隠れるというわけではないんですね。
では、『髪は黒いのになぜ明るくなったり色が変わったりするんだろ・・・?』
『下の色が隠せないのなら、いくらカラーリングしても黒色のままじゃない?』
なんて疑問の声が聞こえてきそうですが・・・(笑)
この疑問は『正解ですよ!!』
黒いキャンパスに、いくら絵の具を重ねても黒いままです。
そこで色が見えるように明るくする必要があります。
これがブリーチ(脱色)の役目なんですね。
ヘアカラーの色を色としてみせるために、ベースとなる髪の色(黒髪)を明るくすることからになります。
そして明るくなったベースに、どうカラーを加えば希望の色になるのかをベテランの美容師(スタイリスト)が自分の知識を駆使してカラー剤の調合をします。
ヘアカラーは、どんなプロセス(仕組み)で染まるのか?
1剤と2剤が混ざることで、まずカラーの『発色』が始まります。
一般的にアルカリタイプのヘアカラー(おしゃれ染めや白髪染め)は、薬剤が1剤・2剤に分かれていて、その2つをよく混ぜることから始まります。
1剤には酸化染料・アルカリ剤・界面活性剤が含まれ2剤には過酸化水素が含まれています。
これらの薬剤が化学変化を起こすことで髪は染まります。
美容室で美容師さんがカップに入ったカラー剤をかき混ぜてるのを見たことありませんか?
それはカラー剤の1剤、2剤を混ぜ合わしているんです。
お店によってはバックルームで混ぜる場合もありますけどね(笑)
次に酸化染料が髪に『浸透』、同時に髪がブリーチ(メラニン色素の分解、脱色)されて、髪が明るくなり、そこに色味が加わっていきます。
白髪染めやおしゃれ染めをしていると、日にちが経つにつれて髪が明るくなり、黄色っぽくなるのは、『この色味だけが落ちていくからなんです』
要するに、『色味だけが抜け落ちてがブリーチ(脱色)した髪がむき出し』になるというイメージかな。
以上のように、3つの働き『発色・浸透、脱色』が髪の中で同時に起こって髪は染まるんですね!
ヘアカラーは1剤と2剤を混ぜるとすぐに発色が始まります。
なので、ここからは時間が勝負なんです!
混ぜる時間、髪に塗る時間もあわせて、早い施術が重要になります。
カラー剤を塗布していく時、もたもたしていると先に薬剤を塗った部分と最後に塗った部分と反応の差が出てしまいます。
この時によく起こることが『染まりムラってやつですね。』
おしゃれ染めをするとき、美容師さんが二人ががりカラー剤を塗布するのは時間差がないようになんですよね。
先ほども言ったように、ヘアカラーの1剤と2剤を調合した瞬間から化学反応が始まります。
早く、丁寧に均等に薬剤を塗布することでムラのない綺麗な染め上がりになるわけですね!!
美容師の腕の見せ所です(笑)
美容院のヘアカラーってただ塗っているだけ?単純作業?なんて思っていませんか?
『カラーリングってお客さまから見ると、ただカラー剤を混ぜたらハイ終わり、あとは塗るだけ!!』なんて思っている方が多いんじゃないかな?
ヘアカラーって、実は、かなり奥が深いしとても難しい技術なんですよ?
『決してそんなに簡単ではありません!!』
しっかり講習など行ってヘアカラーの基礎知識や施術の技術を勉強してからじゃないとお客さまのヘアカラーを担当することはできないのです。
美容院に行くとカラーリングって経験の浅い美容師(アシスタント)が塗布することが多くないですか?
スタイリストはお客さまを掛けもちで担当しているため、手の空いているアシスタントがスタイリストのかわりに塗布するのが仕事だからなんです。
担当美容師(スタイリスト)が直接カウセリングするお店もありますが、スタッフの多いお店のほとんどはアシスタントがカウンセリングをします。
※ サロンによってはカラーリスト(カラーリングのエキスパート)が担当する。
カラーチャートで色が決まるとアシスタントがスタイリストに決定した色とお客さまの髪の状態を伝え、スタイリストが根元や中間、毛先の色の調合具合を決定するんです。
アシスタントもたくさん勉強してお店のテストに合格するとヘアカラーをすべて任されるわけですね。
お客さまからは目に見えないヘアカラーの引き算、足し算ができるのがプロの美容師の仕事なんですよ。
まとめ
ヘアカラーで黒髪が明るくなったり、色が変化するのは、『色と色を重ねることで新しい色が生まれる』
ヘアカラーの色を色としてみせるために、ベースとなる髪の色(黒髪)をブリーチによって明るくすることからになります。
ヘアカラーで色が変化するのは、酸化染料が髪に『浸透』、同時に髪がブリーチ(メラニン色素の分解、脱色)されて、髪が明るくなり、そこに色味が加わっていくからです。
簡単に見えるヘアカラーですが、実はかなり奥が深いしとても難しい技術。
しっかり、勉強して足し算引き算が出来るようになって初めてプロの美容師と呼ばれるのです。
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