『ドライカットとウェットカットの違いって何?』
乾いている状態で切るのがドライカットで濡れて状態でカットすることを『ウェットカット』と言うのはわかるけど、カットの仕方で何がどうちがうのか?
仕上がりやお手入れにどんな違いがあってそれぞれにメリットやデメリットがあるの?
ドライカットとウェットカットがどんな切り方で仕上がりにどんな違いがあるのか知ってますか?
実は、ドライカットとウェットカットではまったく違う仕上がりになります。
ここでは、ドライカットとウェットカットの特性やメリット、デメリットについてお話していきたいと思います。
ドライカットとウェットカットの違いとは?
簡単に言えば、『ドライカット』とは”髪が乾いた状態でカット”をすることなんです。
それに対して『髪が濡れた状態でカット』をすることを”ウェットカット”と言います。
ただし、ドライカットと言っても、髪が乾いた状態で切れば、それは一応、「ドライカット」ということになる。
しかし、『ドライカットという技術をしっかり習得しているカット』とただ、『乾いている髪をカット』するということとは全く違うんですよね?
要するに、『ウェットカット』には、ウェットカットのちゃんとした切り方や理論があって、『ドライカット』にも、ドライカットのちゃんとした切り方や理論があるってことです。
『ウェットカット』しか出来ない美容師さんが髪が乾いた状態で髪を切ることを『ドライカット』と言ったりするってことです。
切り方や理論をきっちり解っていないと、本当の意味での『ドライカット』とは言えないのです!!
ウェットカットをする理由については以下の記事に書いているので参考にして下さい!
参考記事
続きを見る濡れている状態で髪を切るのはなぜ?メリットとデメリットは?
なぜ、髪が乾いた状態で切るのか?
美容院では、担当の美容師さんがブローなどをしてくれてキレイなへスタイルに仕上げてくれます。
ですが、実際、お客さまが家に帰ってから同じような仕上がりにならないというのがほとんどです。
従って、家に帰ってからドライヤーで軽くハンドブローするだけでヘアスタイルが仕上がるようにするために『ドライカット』をします。
でも、すべての人をドライカットをするわけでもありません。
人によって髪が硬い人、やわらかいひと、髪が多い少ない人、クセがある人などのいろんな髪質の方がいらっしゃいます。
髪質やヘアスタイルに応じてですが『オールウェットカット』の人もいれば、まず『ウェットカットしてからドライカット』する場合もあるということです。
私の場合はだいたいは後者の方が多いです。
ドライカットをするメリットはなんだろう?
◎仕上がりをイメージしながらカットできる!!
普段生活している時、皆さんの髪は乾いた状態です。
なので”乾いた状態でのカット”をすることで、毛量調節も乾いている状態だと断然しやすい。
あとは仕上がりのイメージがつきやすくなります。
◎家での手入れがしやすく再現性が高い!!
ドライカット前に髪を乾かす際は、私の場合は軽く(あまりテンションはかけずに)デンマンブラシでブローします。
なぜかというと、お客様が家で軽く乾かした状態に近い感じにするためです。
その上でくせや毛の流れを見ながらカットをします。
なのでお客さまが家に帰ってから自分でお手入れする時にドライヤーで乾かすだけでスタイルが決まるんですよね!
◎ヘアスタイルのもちが良い!!
髪のくせを見極めながら切るので、1か月後、2か月後の髪の状態を想像しながら切ることが出来ます。
そのため、ウェットカットだけの場合よりもドライカットを組み合わせたほうが、ヘアスタイルのもちが断然違います。
2か月、3カ月ほったらかしでも、髪がそれなりにまとまるというのが『ドライカット』の凄いところですね。
◎髪に動きを出しやすい!!
ドライの状態で髪の動きを確認しながら、毛束感を作るように切っていくので、髪の毛と髪の毛の間に空間ができます。
そのためヘアスタイルに動きが出やすくなります。
メンズのカットやショートボブなどレイヤーカットなどのヘアスタイルなら仕上げにワックスを使用し軽く手でもみ込むだけで
”きれいな束感”や”毛先の動き”を出すことが容易にできます!!
ドライカットにもデメリットはある!!
それは、道具選びと切り方がまずいと髪を傷めてしまいます。
ハサミには、”ドライカット用のハサミ”と”ウェット用のハサミ”があります。
この二つの違いは、刃先の形状少しが違います。
あとはウェットカットより少し時間が掛かるぐらいでしょうか。
まとめ
ドライカットは普段、忙しくてあんまりお手入れできない人のとってはとても魅力的なカット技法です!
ドライカット専門店で1度お試してみてはいかが?