疑問?
- パーマとヘアカラーってどちらが髪が傷みやすいの…。?
- パーマやヘアカラーでなぜ傷むの…。?
- パーマとヘアカラーの傷みの違いってなに…?。
こんな疑問にお答えします!
この記事を書いている僕は、美容師歴30年。
今までヘアカラー、パーマをかけた回数、約数万回…。?いや数十万回…。かな(笑)
本記事を読むことで、パーマをかけたり、ヘアカラーをすることでどちらが髪が傷みやすいのか?
パーマとヘアカラーの傷みの違いについてもが理解できるようになります。
パーマとヘアカラーではどちらが傷みやすい?
結論:
『ヘアカラーの方がパーマより傷む!!』です。
とはいえ、『ヘアマニキュアやカラートリートメント』などの酸性カラーな除いてです。
パーマも『ツイストパーマ、ドレッドヘアパーマ、ホット系(パーマデジタルパーマ)、縮毛矯正』などの特殊パーマを除いての話です。
ヘアカラーの方がパーマより傷む原因
ヘアカラーの1剤には酸化染料・アルカリ剤・界面活性剤が含まれ2剤には過酸化水素が含まれています。
これらの薬剤が化学変化を起こすことで髪は染まります。
カラー剤の1剤と2剤が混ざることで、まずカラーの『発色』が始まります。
次に酸化染料がキューティクルを開かせて、髪に『浸透』します。
この時、同時に髪がブリーチ(メラニン色素の分解、脱色)されて、髪が明るくなり色味が加わっていきます。
このブリーチ(脱色)するという作業は、『メラニン色素タンパク質を破壊する』と言う行為になります。
そのあとは、髪の中の間充物質(タンパク質)やメラニン色素は破壊されたままで中のタンパク質がどんどん外へ流出していきます。
『私は白髪染めをしているし、おしゃれ染めやブリーチはしていないから大丈夫!』なんて方もいるかと思いますが、
”おしゃれ染め”はもちろんのことですが”白髪染め”にもブリーチ(脱色剤)は入っています。
だから、その認識は間違いです。
髪のダメージ(傷み)は、髪の明るさ(トーン)に比例していくということを覚えておいてください!!
すなわち、
『白髪染めやおしゃれ染めで明るい色で染めれば染めるほど髪は傷むということになります。』
以上のことからもわかるように、『ヘアカラーで傷む!!』と言われるのがこの理由からなんですね。
パーマがヘアカラーより傷みが少ない理由は?
パーマの1剤(還元剤)で髪の内部で結合(シスチン結合)を切ります。
その後は、スタイリングにあわせてロッドに巻き、パーマの2液(酸化剤)で結合しなおす。(元の髪の状態に戻す)
もっと、分かりやすく言えば1剤でロッドの形を覚えさせて2剤で固定するって感じですね!
100%再結合できない分、髪にダメージは残りますが、使用する薬剤の選定と前処理などの適切な作業をすることでさほど傷むこと無く出来るのがパーマです。
なので
◎ヘアカラーは髪の”内部に作用”するから傷みやすい!パーマは髪の”外部に作用”するのでヘアカラーよりはい傷みにくいてえことです!!
髪の外部からの作用より、内部からの作用の方が髪に負担(ダメージ)がかかるってことががお分かり頂けたかと思います。
しかし…。例外もあるんですよね。
ヘアカラーより傷みにくいパーマでも同じくらい傷んでしまうケースもあります。
パーマの種類によってはヘアカラーと同じくらい傷む!
パーマの中にも、ヘアカラーに負けないくらい、髪にダメージを与えてしまうものもあるのです。
『ホット系パーマ』と言われるものです。
主に代表的なのは、デジタルパーマや縮毛矯正などですね。
およそ、150℃~180℃もの熱によって強制的にカールをつけたり、くせ毛を真っすぐにストレートにするというパーマ。
ホット系パーマで髪が傷む原因として
熱によって、髪の内部ではタンパク変性を起こしやすくなる。
デジタルパーマや縮毛矯正は、1回や2回かけるくらいならまだマシだが、回数を重ねるほど、ヘアカラーに負けないくらい髪はダメージを受けます。
縮毛矯正をかけている方は、どのくらいの頻度ですれば良いのか気になるとこだと思うので以下の記事を参考にしてもらいたい。
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続きを見る縮毛矯正はどのくらいの頻度や期間ですれば良いのか?
ツイストパーマやドレットヘアは、髪をネジって巻いたり、極細のパーマロッドを使用してパーマをかけます。
例えが悪いですが、ワザと傷ませるような感じのパーマになります。
まとめ
酸性カラー(ヘアマニキュアなど)を除いては”ヘアカラーの方がパーマより傷む!!”
髪のダメージ(傷み)は、髪の明るさ(トーン)に比例していく!!
パーマにも、ヘアカラーに負けないくらいダメージにつながるものもある。
ツイストパーマ、ドレッドパーマ、ホット系(パーマデジタルパーマ)、縮毛矯正など