ヘアカラー後に、パーマや縮毛矯正をかけたら色落ちしてしまった経験はありませんか?
どうして、ヘアカラー後にパーマをかけると色落ちや色抜けてしまうのでしょうか。
今回は、そんな疑問に美容師がお答えします!!
パーマ(縮毛矯正)とカラーを同時にすると色が抜けるのか?
実際はカラーが落ちるといった表現ではなく、”褪色する”の表現にあたります。
カラーリングはブリーチ(脱色)した髪の上に色味が乗っかっているんです。
その色味だけがパーマをかけることによって取れてブリーチした髪が下からでてくるっていうイメージですね。
わかるかな?(笑)
9トーンのアッシュに染めたのがアッシュの色だけ抜けて、ただの9トーンのブリーチした髪の色になるってこと!
ではこの褪色を防ぐ方法はあるんだろうか?
A:残念ながら100%防ぐのは困難!
しかし、パーマでの色落ち、つまり褪色はおさえることはできます。
大切なのは薬剤の選定とパーマの施術方法にあると思います。
美容師の腕が問われるところですね!
1剤について、還元剤は還元力が弱くアルカリ剤の少ないものが褪色が少ない傾向にあります。
2剤は臭素酸系より過酸化水素系(カラーの2剤と同じ)がおすすめです。
サルファイトパーマ、コスメ系(化粧品扱い)のパーマがこれにあたります。
利点はパーマとカラーを同時にできる。
美容室では通常のパーマ剤(アルカリ系)のパーマとカラーリングを同時に施術することは薬事法で禁止されています。
重要なのは施術の時間
1:できるだけ早くロッドを巻く
2:1剤は短めに。髪を長い時間、薬剤にさらさないようにする。
3:1剤は髪に浸透する量のみ。流れ落ちない程度の塗布量で。
4:2剤はムラなく、つながりを切られて小さくなった染料や、鮮やかな色味を出す直接染料が、できるだけ流れ出ないような工夫が褪色をさせない決め手になります。
そして、髪に残っている染料を、もう一度しっかりつないで発色させることで、きれいな色をキープできます。
上記のように一連の作業には熟練の技術を要しますので、きっちりとカラーリングやパーマの知識ある美容師さんに施術してもらいましょうね!